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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第56章 羽織る温もり、奪われた光 ※


一瞬の沈黙。

それからホークスは、ベッドへと近づいて、眠るの顔を見下ろす。

そして小さく呟く。

ホ「……俺のいない間に泣かせるの、ずるくないっすか」

声に、嫉妬が混じる。

ジーニストは淡々と答える。

ジ「君がいたとしても、彼女は崩れる。だから、支える者は多い方がいい」

ホ「………」

そして、の髪をそっと撫でる。

さっきまで泣いていた顔。
まだ少し赤い目元。

指先で、そっと髪を整える。

起こさないように。

ホ「泣くのは…俺の前だけにしてほしか…」

そこには、確かな独占欲が滲んでいた。

___________

夜。

戦闘の合間の、ほんのわずかな休息。

ホークスは壁にもたれ、目を閉じていた。
ジーニストもまた、少し離れた場所で腰を下ろしている。

互いに警戒は解いていない。

その視界の先。

少し離れた場所で、が空を見上げていた。
夜風が、髪を揺らす。

(……静かだ)

ほんの少しだけ。
ほんの少しだけ、心が軽くなる時間。

は夜空を見上げる。
星が、かすかに瞬いていた。

その時だった。

「……っ」

喉の奥が、急に詰まる。
息が止まるような感覚。

「……ぅ……っ」

胸を押さえる。
呼吸が、乱れる。

「……う"っ……」

えづくような声。
体が前に折れる。

その異変に、ホークスが目を開いた。

ホ「……?」

ジーニストも同時に立ち上がる。

ジ「どうした!?」

だが、その瞬間。

の口元から――

黒い泥が、にじみ出た。

どろり、と。
まるで生きているように。

「……ぅ"……っ……」

自分でも理解できない。
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