第56章 羽織る温もり、奪われた光 ※
それから何日かたった日。
戦闘後の、短い休息。
は、少し離れた場所で座っていた。
ホークスの姿を、無意識に目で追いながら。
その様子を、ジーニストは見ていた。
とホークスは、隙間を見ては2人きりになって求め合った。
回数を重ねる度、はもうホークスなしではいられないほどになっていた。
その日の夜、乾いた風が吹いている中。
は、無意識にホークスの背中を探していた。
姿が見えないだけで、胸の奥がざわつく。
(……だめだ)
縋りすぎている。
わかっているのに、止められない。
その時。
ジ「…ここにいたのか」
落ち着いた声。
振り向くと、ジーニストが立っていた。
「維…さん」
ジーニストは、の表情を一目見て、理解する。
疲労、罪悪感。
そして――依存の兆し。
ジ「…少し、歩こう」
拒否できない声音だった。
並んで歩く。
距離は近すぎず、遠すぎず。
ジ「……最近、ホークスの影ばかり追っている」
胸が、跳ねる。
「え……?」
ジーニストは、立ち止まる。
ジ「決して責めているわけじゃない。だが、このままでは」
言葉を選びながら、続ける。
ジ「は、ホークスに“しがみつく”形でしか、立てなくなる」
の指先が、きゅっと握られる。
「……だって…じゃないと…」
小さな声。
「…立てない。誰かに縋らないと…立てない…」
ジーニストは、深く息を吸う。
そして、静かに。
でも、確実に踏み込む。
ジ「……それなら」
の正面に立つ。
逃げ道を塞ぐほどではない。
けれど、視線を逸らせない距離。
ジ「私にも、頼ればいい」
の瞳が、揺れる。