第55章 告げられる想い、壊れていく心 ※
を横に向かせ、後ろから抱きしめる。
項にキスを落とせば、また甘い声が漏れた。
そしてゆっくり、後ろからまた挿入した。
「ん……っ」
大きな胸をやわやわと揉みながら、中心部にも優しく触れた。
「あぁっ…、はぁ…」
相澤の息も荒くなる。
相澤は、一番くっつける体勢に変え、またゆっくりと中に入った。
相「…、好きだ。本当に…」
「っ…」
だが、抱き返しても、唇を返しても、その奥で、心はずっと――別れの準備をしていた。
(今日で、終わり)
そう、決めていた。
これ以上、想ってはいけない。
これ以上、居場所を作ってはいけない。
ここで全部、置いていく。
温もりも、言葉も、期待も。
なのに。
相澤の腕の中は、あまりにも安心で。
呼吸が、重なって。
心拍が、同じ速さになっていく。
もう何度目かわからない絶頂の後。
は限界を迎えた。
意識が、少しずつ、遠のく。
目が閉じそうになる。
薄れゆく意識の中。
「……す……き……」
それは、自分でも気づかないほど、かすかな声だった。
無意識に、こぼれ落ちた本音。
そのまま、は眠りに落ちる。
相澤は、一瞬、固まった。
そして、堪えていたものがすべて溢れた。
相「……っ……」
声を殺して、涙が落ちる。
嬉しくて、愛おしくて。
そして、どうしようもなく、不安で。
相澤はを強く抱きしめる。
相「……ありがとう……」
返事は、ない。
ただ、温もりだけが、そこにあった。
その夜、2人は言葉を交わさないまま、寄り添って眠った。