第55章 告げられる想い、壊れていく心 ※
相澤は、の顔を両手で包んだ。
逃がさないためじゃない。
確かめるためでもない。
ただ、真っ直ぐに目を見て。
相「……勘違いするな」
低く、でもはっきりと。
相「抱いてって言われたから、抱くんじゃない」
の睫毛が、わずかに震える。
相澤は続けた。
相「俺が……抱きたい。愛したいんだ」
一瞬の沈黙。
そのあと、言葉はもう必要なかった。
相澤はを抱き寄せ、何度も、何度も、額に、頬に、唇に、キスを落とす。
「……好きだ」
「……離したくない」
今まで言えなかった分、飲み込んできた分。
まるで追いつこうとするみたいに、相澤は、何度も想いを重ねていく。
「んっ…、はぁっ…ん」
相澤の手が、指が、唇が、舌が。
の肌を滑る度、甘い声が漏れる。
相「入れるぞ…」
「っ…ん…」
久しぶりに感じた相澤の温度。
欲をぶつけ合うのではなく、愛を確かめ合うための行為。
正面から抱き合って、キスをしながらゆっくり、ゆっくりと腰を動かす。
「あっ………はぁっ…」
相「……好きだ…」
返事をするかのように、キスで返す。
抱き合ったまま押し倒し、体重を乗せながらまた、ゆっくりと抽挿を開始した。
「はぁっ……、しょうた…さん…っ」
相「…」
2人は恋人のように、溶け合う。
相澤は一旦の横に寝転がり、の方を向いて抱きしめた。
キツく、強く。
相「あったかい…」
が生きているのを噛み締める。