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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第55章 告げられる想い、壊れていく心 ※


が目を覚ましたという知らせは、病院中を駆け抜けた。
最初に病室の扉を開けたのは——爆豪勝己だった。

息が、荒い。
怪我人のそれを無視した、無茶な走り方。

爆「……っ」

ベッドの上にいるを見た瞬間、爆豪の喉が、ひくりと鳴った。

「……勝、己……?」

その名前を呼ばれただけで、爆豪の感情は、全部決壊した。
ベッド脇まで来て、何も言わずに、の手を掴む。

強い。
でも、震えている。

爆「…よかっ…た…」

声が、かすれる。

爆「……クソ……ほんと……」

「……心配、かけて……ごめ……」

最後まで言わせなかった。

爆「」

名前を呼んだ。

爆「無理しすぎなんだよ…んっとによ…。もしが死んだらって考えちまって…。だから、起きたらまた伝えるって決めてた」

爆豪は、を見下ろす。
この目だ。
ずっと、何度も、逃げずに向けてきた目。

爆「俺はな、何回拒否られても、何回答えなくても……それでも、好きだ」

何度目かわからない告白。

でも、声色は変わらない。
一度も、揺らいだことがない。

爆「が誰助けて、何背負って、どんだけボロボロになっても。それでも俺は、が好きだ。今も、これからもずっと」

の胸が、痛む。

——知ってる。
——ずっと、知ってた。

「……勝己……」

言葉が、続かない。

答えられない。
今も、これからも。

爆豪は、それを分かっている。

それでも。

爆「……いい。答えなくていい。でもな、俺が好きだってことだけは、消すな」

ぐっと、の額に自分の額をつける。

爆「……生きててくれて、ありがとな…」

その瞬間、病室の外が騒がしくなった。
次々に集まってくる生徒たち。

緑谷、轟、飯田、切島、上鳴、瀬呂……
雄英の教師陣や、ホークス、ジーニスト。

視線は、無意識のうちにへ集まっている。
誰も口には出さない。
でも、"失いたくなかった"その気持ちが、痛いほど滲んでいた。
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