第55章 告げられる想い、壊れていく心 ※
フラッシュが、爆発する。
壇上に立つのは、エンデヴァーと、ホークス。
の席は、空いたまま。
記者の声が飛ぶ。
「はなぜ出てこない!」
「責任を感じて逃げているのでは!?」
「血を渡した事実はあるのか!」
ホークスが、一歩前に出た。
ホ「……彼女は、まだ意識が戻っていません」
一瞬、空気が止まる。
だが、すぐに別の声。
「それでも説明責任がある!」
「結果として被害が出た!」
ホークスは、目を伏せたまま、ゆっくり息を吸った。
そして、顔を上げる。
ホ「……責める気持ちは……わかります」
ざわ、と会場が揺れる。
ホ「でも……、…彼女は……」
言葉を選ぶように、
一つずつ、置く。
ホ「誰かを助けるために……血を、与えていた。それが……どんな意味を持つか…知らなかった」
視線が、記者席を貫く。
ホ「……助けられるなら……助けてしまう人なんです。……根っからの……ヒーローなんすよ……彼女は」
会場が、静まり返る。
ホ「事実として…、彼女は……瀕死だったヒーローを……何人も……何人も……救ってきた。名前も、勲章も、求めずに」
拳が、震える。
ホ「……そして…、自分の血が……悪用されていたと……知ったあとも…逃げなかった。責任を感じて……、一人で……何十体もの脳無と……戦い続けた」
誰かが、息を呑む。
ホ「倒れるまで。…血を、どれだけ流しても…、息がどれだけ……苦しくても……立ち続けた」
声が、少し掠れる。
ホ「……それが…あなたたちの言う……“責められるヒーロー”ですか?」
沈黙。
誰も、すぐには言葉を返せない。
ホ「……彼女は…、今も……病院で…命を……繋いでるだけの状態です。…だから…どうか……」
一瞬、言葉が詰まる。
ホ「……目を覚ました時…これ以上……彼女を…傷つけないでほしい」
深く、頭を下げた。
フラッシュが、止まる。