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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第55章 告げられる想い、壊れていく心 ※


そして別の部屋。

病院の小さな会議室。
机の上に置かれた、同じ報告書。

ホークスは、椅子に座ったまま、ページをめくる手を止めていた。

……いや、止まっているのは、手じゃない。
思考だった。

ホ「……はは……」

乾いた笑いが、零れる。

ホ「……考えたことは、あったんすよ」

ジーニストは、何も言わずに聞いている。

ホ「の血が……悪用されてる可能性。潜入中……何度も……頭をよぎった」

視線が、報告書の一文に落ちる。

ホ「でも……確証はなかった。……だから……」

拳が、机を叩いた。

ホ「…起こりうる中で…一番、最悪だって思ってたことが……そのまんま、現実になりやがった……」

声が震える。

ページをめくった先で、“荼毘=轟燈矢”の文字。
ホークスは、目を閉じた。

ホ「……だから、あの執着…。やっと理解しましたわ…」

唇を強く噛む、胸を押さえる。
ジーニストが、ゆっくりと口を開いた。

ジ「…私も……を昔から知っている。……だが……回帰……とは……」

その言葉に、ふと、思い出す。

ジ「……つい先日…、私は……彼女に、治癒された。……いや……違うな…“戻された”」

視線が、空を彷徨う。

ジ「重症だった……はずだ。だが……口づけた瞬間から……最良の状態へ……」

ホークスは、静かに息を吐いた。

ホ「他にも…ここには載っていない…。ワンフォーオール……って言葉を……俺たちは……知らなきゃいけない。それが何なのか…」

そして、視線が戻る。

ホ「…のことも。…絶対に……また、狙ってくる。置いていったのは……」

一瞬、言葉を選ぶ。

ホ「……の状態が…あまりにも…悪かったからだ。……こっちで、回復するのを……待つつもりだろう」

拳を、強く握る。

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