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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第55章 告げられる想い、壊れていく心 ※


爆豪の拳が、震える。

爆「……ふざけんなよ……」

声が、掠れる。

爆「じゃあは…」

歯を食いしばり、涙をこらえきれず、壁を殴る。
轟は、肩を震わせる。

轟「……うそ、だろ…」

緑谷は、床に手をついたまま、嗚咽を漏らす。

緑「…そんな…、ちゃん…いつも嬉しそうに….この血が人を救うんだって……そう言って…」

相澤は、一度言葉を切った。
喉が詰まるのを、無理やり飲み込む。

相「……それと……もう一つ」

相「の個性は……“快気”じゃない」

生徒たちが、顔を上げる。

相「正式名称は"回帰"だ」

その単語が、落ちた瞬間。
理解が、遅れて追いつく。

相「治すんじゃない……“戻す”。傷つく前、壊れる前……最も良い状態に…………」

爆豪の喉が、ひくりと鳴る。

轟「……戻す…」
緑「……そんな…すごい力…」

相「……あぁ」

相澤は息を吐きながら続けた。

相「…血も、能力も……オールフォーワンにとっては……喉から手が出るほど、欲しいものだった」

言葉が終わる前に、爆豪が顔を覆って崩れ落ちる。

爆「……っ、クソ……」

轟は、唇を噛み切り、血をにじませる。

緑谷は、ただ震えながら泣いていた。

他の生徒も、泣きながら、崩れ落ちていった。
誰も、立ち直れなかった。

それが、が一人で背負っていた“地獄”だった。


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