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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第55章 告げられる想い、壊れていく心 ※


数日後。

塚内をはじめとする警察が、全ての情報を集約した。
戦場の記録、ヴィラン側の証言、押収データ。

それは公安へと渡され、一つの報告書にまとめられる。
それを相澤が受け取った。

ページをめくるごとに、“知らなかったほうがよかった事実”が並んでいた。

病室の外、静かな会議室。
報告書に目を通した瞬間、相澤の表情が、凍りつく。

視線が、文字を追う。

の血がオールフォーワン、殻木、脳無に。

相(文字にすると…来るな)

さらに、追い打ち。

――荼毘の正体。
――轟燈矢。

相(…これ…爆弾どころじゃない……)

胸が締め付けられる。
呼吸が浅くなる。

血を利用され、存在を踏みにじられ、それでも立ち続けた。

そして、その真実を知ったがどれほど壊れたか。
想像できてしまうのが、一番残酷だった。

それから報告書には、エンデヴァーが戦闘中に呟いたワンフォーオールの文字。
だが今の相澤にはのことしか目に入らなかった。

相澤は、報告書を閉じた。

逃げたかった。
だが、逃げる資格はなかった。

病室前に、生徒たちが集まっていた。

爆豪が、一歩前に出る。

爆「……公安から……報告書、あがってんだろ」

轟も、続く。

轟「に……何があったのか……教えてください」

緑谷は、深く頭を下げた。

緑「お願いします……」

相澤は、目を伏せる。

相「……いずれ……この内容は、メディアに出る。だから……先に話す」

その声は、低く、重かった。

相「の血は……」

言葉を選ぶ余裕はなかった。

相「オールフォーワンに、殻木に……脳無の製造に……使われていた」

その瞬間、空気が壊れた。
爆豪の目が、見開かれる。

爆「……は?」

轟は、言葉を失い、立ち尽くす。
緑谷は、理解するまでに数秒かかり、理解した瞬間膝から崩れ落ちた。

相「本人は……それを、途中で知った。それでも……戦場に立った。……自分が壊れると分かっていてだ」


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