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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第54章 暴かれる真実、踏み潰される祈り


も、無理矢理立ち上がり戦場に立ち続けた。

足は重く、視界は揺れ、肺は焼けつくように痛む。
思うように動かない、でも動かさなければいけない。
無理やり、意思で。

胸の奥で渦巻くのは、恐怖よりも、後悔よりも、怒り。

自分の血、自分の力。
それを使って生まれたものが、目の前でヒーローを殺していく。

「……っ!」

叫びにもならない声を喉の奥で潰し、歯を食いしばり、脳無に向かって身体を叩きつける。

自分がやらなければ。
自分のせいだから。

ヒーロー側は、確かに優勢に見えた。
命を削り、限界を越え、それでも前に出る者たち。

だが、それは、ヴィラン連合も同じだった。

コンプレスが、自らの身体を削り取るようにして拘束を逃れた瞬間、歯車が狂った。

死柄木が、再び“起きる”。

その存在を合図にしたかのように、脳無が一斉に、死柄木のもとへと集結する。

数が増え、圧が増し、ヒーローたちは、削られていく。

一人、また一人と倒れ、動かなくなる。

死柄木の中にいるオールフォーワンは判断した。
ここでは終わらせない。
治すために、逃げる。

逃げる死柄木に緑谷が必死に喰らいつく。

それでも、脳無7体とともに死柄木は姿を眩ませた。

……残されたのは、倒れ伏す者たちだけだった。
意識を失った者、失っていない者。
だが、動ける者は、誰もいなかった。

そして、最後にが、倒れた。

周りを見る余裕など、もうない。
相澤がどうなっているか。
爆豪が、轟が、どれほどの怪我を負ったのか。

考える前に、意識が落ちた。
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