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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第54章 暴かれる真実、踏み潰される祈り


荼「おお、いたいた」

轟とエンデヴァー、は荼毘を見た。

荼「おっ…焦凍と………久しぶりだなァ。こりゃいいや」

エ「荼毘……」

荼「ひでぇなぁ、そんな名前で呼ばないでよ」

手にしていた液体を、髪へと振りかけた。
黒髪が、みるみるうちに色を失い白へと変わる。

「っ……!!!」

荼「燈矢って立派な名前があるんだから」

エンデヴァーと轟は、言葉を失った。
の心臓が、強く締め付けられる。
無意識に、轟の服を握りしめる。

「…っ、やっ、…ぱり」

轟(やっぱり?)

「燈、矢……くん…」

の世界が静まり返った。

荼「身内なら、気付いてくれると思ったんだけどなぁ……」

乾いた笑い。

荼「薄情だよなあ。悲しいよなあ、実際」

視線が、に向く。

荼「だけだぜ? なぁ……気付いてたんだろ?」

「っ……と……うや、くん……」

掠れた声。

荼「ま、確証はなかった。だから周りに言わなかったんだろ?」

肩をすくめる。

荼「……まぁ、いい」

その瞬間、事前に仕込まれていた映像が、全国のスクリーンに一斉に流れた。
燈矢の身の上話、捨てられた理由。

ヒーローも、市民も、言葉を失う。

荼「いけねえ……なんだか、楽しくなってきた」

まるで踊るように。
炎の揺らぎに身を預けながら、荼毘はエンデヴァーへ言葉を投げつける。

荼「知らねえようだから、教えてやるよ!!」

声が、響き渡る。

荼「過去は、消えない」

エンデヴァーと轟の目が、見開かれる。

荼「地獄で、俺と踊ろうぜ?なぁ、お父さん!」

エ「……燈矢は、死んだ。許されない嘘だ」

震える声。

荼「俺は、生きてる。許されない真実だよ、お父さん」

一歩、踏み出す。

荼「なぜ俺が息子だと気づかなかった?……疑問すら、抱かなかったか?」

エンデヴァーは、答えられない。
立ち尽くすことしか、できない。

荼「なぁ、。お前だけだよ、気付いてくれたのは」

声が、わずかに低くなる。

荼「……お前は、俺をちゃんと“見て”くれた」

「っ……」

息が、詰まる。
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