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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第54章 暴かれる真実、踏み潰される祈り


リューキュウが巨大な体躯で死柄木を捕らえた。
翼で挟み込み、腕ごと封じる。

だが、ズブリ、と異音。
死柄木の手が、リューキュウの翼を突き破った。

リ「……っ!?」

緑谷は怒りで涙を流しながら死柄木を黒鞭で縛る。

死柄木の血に濡れたその手。
握られていたのは、小さな黒い弾頭。

リ「消失弾を!?」

緑谷は100%の力で死柄木を殴った。
だが、死柄木の指から消失弾が放たれた。

一直線に、狙いは相澤へ。

相澤の視界に、弾丸が映る。
距離、速度、角度、避けられない。

だが、迷いはなかった。

相(俺が……死ぬわけにはいかない)

相澤は、即座にナイフを逆手に握り直す。

次の瞬間、鈍く、生々しい音。

相(を……守る)

太ももから下が、躊躇なく切り落とされた。
血が、噴き上がる。
だが相澤は、声を上げない。

それでも視線だけは死柄木を捉え続ける。

歯を、噛みしめる。
個性は、切れていない。
視線は、まだ生きている。

その事実が、死柄木の口元を歪めた。

死(ほんと…かっこいいぜ、イレイザー)

だが。

死(とはいえさすがに…一瞬綻ぶ)

リューキュウの手から逃れ、一直線に相澤の元へ。
死柄木の手が相澤の顔にかかる瞬間。

緑谷の黒鞭と遅れて到着した轟の氷結が相澤を守った。

轟視線が、地面に倒れたを捉え一気に駆け寄る。

轟「っ……!おい、!!」

爆「半分野郎ッ!は!?!」

轟は、指先で首元に触れ、息を確かめる。
それから、はっきりと言った。

轟「……息は、ある」

その場にいた全員が、ほんの一瞬だけ息を吐いた。

だが安堵は、戦場では長く続かない。
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