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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第54章 暴かれる真実、踏み潰される祈り


そこへ、エンデヴァーが駆けつけた。

その視線が、死柄木のすぐ横に横たわるを捉え、攻撃が止まる。

エ「……!」

死柄木が、笑った。

死「ハッ……便利だな。そばにいるだけで、盾になる」

死柄木は、再びを抱き上げる。
躊躇なく、当然のように。

エンデヴァーは、踏み出せなかった。

腕の中にいる、その存在がすべてを縛る。

死柄木は、エンデヴァーに興味を示さない。

視線は一度も向けず、ただ――“見る”。
ラグドールから奪った個性、《サーチ》。

視界の奥で情報が弾け、その中から――たった一つを捕捉する。

死「手に入れなくちゃ…。ワンフォーオールを………」

そして目標、確認。

――ワンフォーオール。

次の瞬間、地面が爆ぜた。

死柄木はを抱えたまま、人間離れした跳躍で空を裂く。

エ「待て!!」

エンデヴァーは即座に追う。
通信を繋ぎ、叫ぶ。

エ《死柄木が避難先の方向に向かってる!》

それを聞いた緑谷は自分を狙っていると察する。
避難民の安全を守るため、その場から離れ死柄木を誘導するよう駆け出した。
爆豪も一緒に着いていく。

エ《南西に進路を変えた!》

死柄木が舌打ちをする。

死(通信面倒だな…)

死柄木から電磁波が走り、空間が歪む。
周辺一帯の通信が完全に沈黙した。
これがまた、最悪の事態への第一歩だった。

そのまま死柄木は目標へ。
そこにいたのは緑谷と、爆豪。

2人は同時に、息を呑んだ。
死柄木の腕の中、力なく垂れ下がる。
血と埃にまみれ、生きているのか、死んでいるのか判断すらつかない。

緑「……っ……!」
爆「……は?」

ほとんど声が、出なかった。

気付けば目の前に死柄木の手があった。

次の瞬間。
風圧と共に、グラントリノが割り込む。
2人の襟を掴み、強引に引き剥がし少し離れた場所まで連れていった。

グ「俺はイレイザーの足になり戻る」

緑「僕たちは隠れてろってことですか?」

グ「万が一、ワンフォーオールを奪われでもしたら…最悪を考えろ!」

そう言って2人を置いてグラントリノはまた、死柄木の元へと飛んで行った。
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