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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第54章 暴かれる真実、踏み潰される祈り


は、次々と襲いかかる脳無を捌きながら、広間を一直線に駆け抜けていた。

再生する前に、壊す。
声を上げる前に、止める。

ただ、前へ。
最奥へ。

相「待て! !!」

だが、その声は届かない。

エ「……だめだ。聞こえていない」

の視界には、もう目的しか映っていなかった。

広間の中央では、エンデヴァーが脳無の群れを引き受けていた。

そのとき、奥から血まみれの影が飛ばされてくる。

ミルコだった。
歯を食いしばり、荒い息で通信を入れる。

ミ『死柄木は…、カプセルに入ってる。カプセルは…おそらく、起動装置だ。……死柄木を起こすな。あれはもう、ただの小悪党じゃねぇ…』

その時、相澤、マイク、クラスト、エクスレスも、広間の別の場所で数体の脳無を相手しながら足を進めていたが、その通信に、相澤が即座に反応する。

相「マイク! エクスレス!」

振り向きざまに、叫ぶ。

相「奥へ行け! ……も、頼む!!」

マ「任せろ!!」

2人は、最奥へと走った。

は、すでに何十体もの脳無を沈めていた。

「……はぁ……っ……」

息は荒く、視界が揺れる。

だが、止まらない。
止まれない。

最後の一体を殴り伏せたその瞬間、世界が傾いた。
の身体は、すでに限界を超えていた。

裂けた皮膚。
酷使しきった筋肉。
足りない酸素。

「……は……ぁ……」

それでも、一歩。
そして、もう一歩。

辿り着いた最奥。

そこにあったのは、巨大なカプセル。
中に眠る、死柄木。
その前で、デバイスに手をかける殻木球大。

「……殻……木……」

殻「!? ひとりで、ここまで……」

驚愕と、歪んだ感嘆。

殻「……すごいのう」

許さない。
絶対に。

捕まえなければ。

なのに、足が動かない。

膝が折れ、は、その場に崩れ落ちた。
意識が、暗転する。
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