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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第54章 暴かれる真実、踏み潰される祈り


息も、痛みも、考えない。

ただ、前へ。
罪を、削ぎ落とすように。
祈りを、刻むように。

マ「…どーしたってんだよ……」

マイクの呟きが、震えていた。

相澤は、拳を強く握る。

――ああ、これは。
守られる側じゃない。

自分で立ち、自分で背負う人間の姿だ。

そしては、開かれた道の先。
地下へと、歩みを進めていく。

⸻

地下へ続く通路は、地上とはまるで別の世界だった。

湿った空気、薬品と血の匂い。
機械音が、低く、絶え間なく響いている。

は、先頭を進む。

その背中を追うように、エンデヴァー、相澤、マイク、そしてプロヒーローたちが続く。

――来る。

曲がり角の向こうから、脳無。

次々と、現れる。
は、止まらない。
踏み込む、殴る、脳天を叩き潰す。
肉が弾け、骨が砕け、脳無は声を上げることすらできずに沈黙する。

エ「……速い」

エンデヴァーが、低く息を吐く。

相澤は、言葉を失ったまま、ただ、その背を追う。

の動きには、迷いがない。
感情はある。
だが、感傷がない。

――そして。

少し先で、異変があった。

鋼の衝突音。
そこには、クラストがいた。
複数体の脳無に囲まれ、盾を砕かれながら、踏みとどまっている。

ク「くっ……!」

次の瞬間、が間に割り込んだ。
何の前触れもなく、足が振り下ろされる。

――ゴンッ。

乾いた音。

脳無の頭部が、ひしゃげ、そのまま沈黙。

続けて、もう一体。
そして、もう一体。

クラストが、目を見開く。

ク「……っ、助かった……!」

は、振り返らない。
「どういたしまして」も、ない。

ただ、前へ。
地下の、さらに奥へ。
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