• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第53章 特別な日、愛される幸せ


2人が寮へ戻ると、相澤は一瞬だけ視線を向けた。

並んで歩く2人。

どこか柔らかく、ほんのり熱を帯びた空気。
その空気だけで、何があったのかはなんとなく察してしまう。

胸の奥が少しだけ痛んだ。

それでも何も言わない。
何事もなかったかのように、生徒たちとの会話へ戻った。

やがて誕生日会はお開きになる。

「今日は本当にありがとう!」

アルバムをやリュックを胸に抱き、視線を落とす。

「プレゼントも全部、大切に使うね!」

その笑顔に、生徒たちも満足そうに笑った。

こうして、賑やかな夜は幕を閉じた。

生徒寮を出ると、は相澤とブラドと並んで教師寮へ向かう。

ブ「よかったな、」

「はい!」

思わず笑みがこぼれる。

「本当に……こんなに幸せでいいのかなって、不安になるくらいでした」

ブラドは優しく笑った。

ブ「今日のあれは、お前が積み重ねてきたもんだ。あいつらに毎日向き合って、ちゃんと一人ひとりを見てきた。その答えが今日だったんだよ」

その言葉が胸に沁みる。

「……ありがとうございます」

ブラドは照れくさそうに頭を掻いた。

ブ「あ、そうだ。職員室に忘れ物取りに行かなきゃだった。悪い、俺は戻るわ」

そう言うと、大きな手がぽん、との頭へ乗る。

相澤とは違う。
でも、安心できる温かさだった。

ブ「また明日な」

「はい!また明日です!」

ブラドは職員室の方へ歩いて行った。
/ 740ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp