第53章 特別な日、愛される幸せ
B組のみんなが満足そうに笑い合う。
その時だった。
葉「はいはいはい!」
葉隠が勢いよく立ち上がる。
上「まだ終わってねぇぞ!」
瀬「次は俺たち!」
物「まぁ、僕らのプレゼントのほうが実用的で素晴らしいけどね」
いつものやり取りに、部屋中から笑いがこぼれる。
そんな中、飯田が少し小さめのプレゼント袋を大事そうに抱え、の前へ立った。
飯「これは、A組一同からです」
いつもより少しだけ真剣な声。
飯「もうすぐ、この1年も終わります。この1年は、先生がいてくださったからこそ、私たちにとって忘れられない一年になりました。そんな日々を、いつでも振り返れるように」
そう言って、両手で丁寧に袋を差し出す。
八「ぜひ、開けてみてください」
はゆっくりと袋を開けた。
中から現れたのは、ずっしりと重みのある一冊のアルバム。
表紙には、可愛らしい文字でこう書かれていた。
『先生とA組の日々』
「……」
そっと開く。
1ページ目。
4月。
入学したばかりのみんな。
少しぎこちない笑顔。
その隣には、一人ひとりからのメッセージ。
ページをめくるたび。
体育祭、文化祭、何気ない教室での日常。
笑った日、泣いた日。
1年間の思い出が、時系列に並んでいた。
「っ……」