第53章 特別な日、愛される幸せ
それからは、いつも通りの日常だった。
授業をして、訓練をして。
笑って、叱って、また笑って。
朝の賑やかさが嘘のように、雄英高校はいつもの時間を過ごしていく。
そして放課後。
ホームルームが終わる頃には、生徒たちはすっかり疲れ切っていた。
上「先生ー!」
葉「今日、先生の誕生日会するから、仕事終わったら来てねー!」
「えっ?本当に?」
切「俺たちの誕生日だって毎回祝ってくれてるじゃん!」
瀬「今日は俺たちが祝う番っしょ!」
蛙「ちゃんとB組のみんなにも声を掛けてあるわ」
八「もちろん、先生方もですわ」
は目を丸くする。
「そんなに準備してくれたの?」
嬉しそうに笑うその表情に、生徒たちまで嬉しくなった。
「ありがとう。早く仕事終わらせて行くね!」
その横で、蛙吹が相澤へ視線を向ける。
蛙「相澤先生も、来てほしいわ」
相「あぁ。仕事が終わったら行く」
峰「先生ぇ〜!せっかくだし、今日は際どいドレスとか着て──」
最後まで言い切る前に。
ドォンッ!!
バキバキッ!!
爆豪の爆破と、轟の氷がほぼ同時に飛んだ。
峰「ぶへぇぇぇっ!!」
葉「あははは!」
瀬「息ぴったりじゃねぇか!」
教室中が笑いに包まれる。
その様子を見て、も思わず吹き出した。
「ふふっ」
優しい笑い声が教室に響く。
相「……ほら、帰る準備しろ」
その一言で、生徒たちは慌ただしく帰り支度を始める。
も相澤と並んで教室を後にした。
廊下を歩きながらも、自然と頬が緩む。
心なしか足取りまで軽い。
まるでスキップでもしたくなるような、そんな気持ちだった。