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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第51章 祝福の日、初めて知る幸せ


静かな空気が流れる。

「今日は賑やかだったね」

轟「あぁ」

少しだけ笑って、窓の外を見る。

轟「……こんなに祝われたの、初めてかもしれねぇ」

照れくさそうに笑う横顔。

轟「……すげぇ、嬉しかった」

その言葉に、も優しく笑った。

「ふふ。誕生日って、特別だからね」

そう言うと、後ろに隠していた紙袋を差し出した。

轟は目を丸くする。

「これ、焦凍に」

轟「……俺に?」

「うん。クリスマスに手袋もらったし、そのお返しも兼ねて」

轟は紙袋を受け取る。

少しだけ重みがあった。
その重みさえ嬉しかった。

だって今日一番のプレゼントは、朝一番にが言ってくれた『おめでとう』だと思っていたから。

まさか、まだ続きがあるなんて思ってもいなかった。

轟「あけても……いいか?」

「もちろん」

小さく頷く。

轟は丁寧に包装をほどいていく。

中から現れたのは、落ち着いた色合いの和食器だった。

轟は思わず目を見開く。

「焦凍、おそば好きでしょ?」

轟「あぁ」

「それに、食べてる時すごく幸せそうだから」

照れくさそうに笑う。

「その時間が、もっと楽しくなればいいなって思って」

胸が、ぎゅっと締め付けられた。

轟(……いてぇ)

心臓が苦しい。

こんなにも嬉しいのは、どうしてだろう。

「よく使うものがいいかなって思ったんだけど……どうかな?」

轟は食器を見つめたまま、小さく息を吐いた。

轟「……すげぇ嬉しい」

ゆっくり顔を上げる。

轟「ありがとう、」

その笑顔は、朝よりもずっと柔らかかった。
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