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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第50章 揺らぐ静寂、寄り添う想い ※


冬休みが明け、新学期。

新年最初の授業は、冬休み中に得た成果や新たな課題を共有する実践報告会。

着替えを終え、グラウンドに出ると、ついさっきまで教室にいたはずの相澤の姿はなかった。

代わりにオールマイトが居て、呼び出しを受けたと聞いた。

「じゃあ、今日は私と俊典さんでやります!」

相澤不在のまま、実践報告会は進んでいった。

相澤とマイクはタルタロスへ向かっていた。
車内の沈黙の中、相澤がぽつりと漏らす。

相「USJで戦った。そんな素振り、微塵も……」

到着すると、塚内とグラントリノが重い表情で迎えた。

グ「脳無とは意思なき操り人形……のはずだった」

相「授業飛ばして来てるんです。簡潔に」

塚内は“黒霧の中に別の因子がある”と告げ、2人を面会室へ案内した。

そこに座るのは黒霧――しかしそのベースとなった因子は、かつて3人でヒーロー事務所を作ろうと誓った仲間、白雲朧のものと極めて近かった。

マ「……意味がわかんねぇよ!!!」

塚「白雲朧の執着を呼び覚まして欲しい」

相澤が個性で黒霧の個性を消し、目を覚まさせる。
だが黒霧は2人を認識しない。

黒「死柄木弔は元気ですか?」

マ「知らねェよ!!!」

相澤は“死柄木を拾おうとする黒霧”に、白雲の面影を見る。

相「……………俺が拾えないとやり過ごした子猫を、迷わず拾ってくるような奴だった」

思い出を語るたび、黒霧の脳波が揺れる。

相「白雲!まだ……お前がそこにいるなら……なろうぜ。ヒーローに……3人で!!」

必死の呼びかけに、黒霧の身体が震える。

黒「びょ…、びょう……いん……」

次の瞬間、黒霧はショートしたように沈黙し、動かなくなった。

冷たい部屋に静寂だけが落ちる。
相澤の瞳だけが、こらえきれない痛みで滲んでいた。
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