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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第49章 降り積もる恋、滲む涙 ※微


そしてその瞬間。

薄暗い倉庫。
ホークスは荼毘と対峙していた。
一瞬の感情も命取りになる、張りつめた空気。

取引の途中、荼毘がふと何か思い出したように口角を上げた。

荼「なぁホークス。って知ってるか?」

羽一枚分だけホークスの鼓動が揺れる。
だが表情は崩さず、軽く返す。

ホ「あぁ。“今話題の”ってやつでしょ。雄英の子が職場体験来たけん会ったことあるよ」

荼「へぇ……」

その“へぇ”には、すべての嘘を剥がし取るような軽さがあった。

荼毘は近づく。
心臓を掴んで中を覗くみたいに。

荼「で?あいつのことどう思う?」

ホ「どうって?ただの生徒思いの教師でしょ」

軽く返そうとしているのに、声の奥に滲むわずかな熱。
荼毘は少しの違和感を感じとった後、わざと残酷に微笑む。

荼「あいつを攫った時」

心臓が、ドクン。
呼吸が、一拍遅れた。

荼毘は楽しそうに続ける。

荼「あいつ、善かったぜ。声も、反応も、身体も……全部。クセになる」

拳がポケットの中でミシッと鳴るほど握られる。
だがホークスは笑顔を貼り付けたまま。

ホ「今それ関係あります?あんたのそんな話興味無い」

荼「あるんだよ。俺"ら"その時、お預けくらってんの」

炎のような笑み。

荼「アイツばっか気持ちよくなってよ。俺"ら"は途中だったってわけ」

ホークスの心臓がひゅっと縮む。
荼毘の発言により、は荼毘だけでなくおそらく死柄木からも色々されたことが推測される。

だが顔には出さない。
出せない。

荼「個人的な取引だ。俺"だけ"で続きがしたい。だから、を連れてこい」

呼吸が止まる。
爪が掌に刺さり、皮膚が裂ける。

荼「それができたら……認めてやるよ」

ホークスの拳は、ポケットの中で血が滲むほど握られていた。
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