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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第49章 降り積もる恋、滲む涙 ※微


パーティーが終わり、3人で寮を出る。

壊理ちゃんを布団に寝かせ、そっとドアを閉めると、途端に夜の廊下が驚くほど静かになった。

相「あー……。ちょっと、俺の部屋、来れるか?」

相澤は目線を逸らしながら、ぼそりと呟く。
その声音が、普段よりほんの少しだけ低い。

「はい、大丈夫ですよ」

仕事の相談かと思いながらついていく。

冬の廊下は白く息が揺れて、肩が触れそうで触れない距離を歩くその時間すら、妙に意識する。

「……壊理ちゃん、すごく楽しそうでしたね。今年ももう少しかぁ…」

相「……あぁ。そうだな」

短い会話。
でもその短さが、逆に心を近づけていく。

部屋に入ると、相澤はそっとため息を落とした。
引き出しから小さな袋を取り出し、無造作に差し出す。

相「……ほら。クリスマスだしな」

「え…、いいんですか…?」

受け取って中を見てみると、黒の革でできたキーケース。
シンプルだけど品があって、毎日使えるデザイン。

相「職員室でも寮でも…いつも鍵探してるだろ。……見てて危なっかしい」

言葉は呆れた風なのに、仕草も、目も、声の色まで優しい。

「嬉しい……。ありがとうございます」

その瞬間、相澤はすっと距離を詰める。

相「……そうか。なら、よかった」

声が近い。
息が触れそうなくらいの距離。

見つめられた目の色が完全に変わっている。
“教師”でも“同僚”でもない。
ただの男の、欲を隠しきれていない目。

ゆっくりと、逃げ道を与えるみたいなスピードで近づいてくるのに、なぜか動けない。

相澤の指先がの頬に触れた。

冷たいのに、触れ方は溶けるように優しくて。

親指で頬をなぞる動きが、まるで「触れたくて仕方なかった」と言っているみたいで。

相「……今日は、言い訳できる日だからな」

低く囁かれたその声が胸に落ちる。

言い終わるより早く、相澤の唇が、の唇に触れた。
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