第48章 乱れる鼓動、還る温度
その日の夜。
合同訓練の興奮が冷めないまま、A組とB組は雄英の寮で交流会を開いていた。
玄関を開けた瞬間。
芦「先生来たーーー!!」
瀬「ほら座って座って!!」
拳「先生飲み物どれにする?」
鉄「つまみもあるぜ!!」
A組もB組も、まるでスターが来たみたいにの周りに集まる。
物「癒やしであり〜そして我らのアイドルであられる先生〜〜!」
爆「うるせぇんだよボケ!!」
切「でもアイドルは合ってるよな!」
わぁっと生徒たちに囲まれ、すっかりいつもの“愛され先生”の空気に戻っていた。
その中で、誰かが突然言い出す。
砂「そうだ!前に歌ってくれたやつ、また聞きたいっす!」
瞬間、部屋がざわっと沸いた。
芦「聞きたいーーー!!」
耳「うちも!先生の歌聞きたい!」
鉄「えっ、そんなサービスあんの!?」
取「やばっ!あれ間近で聞けんの!?」
は苦笑しつつも、生徒たちに頼まれたら断れない性格が発動してしまった。
耳郎がギターを持ってきてに手渡す。
小さく深呼吸して、リビングの真ん中でゆっくり歌い始める。
柔らかくて、優しくて、誰の心も撫でていくような声。
まるで暖かい光が部屋いっぱいに溢れるみたいに
声がすっと耳に入り、心臓に落ちていく。
B組は固まっていた。
拳「……え、ちょ……うそ、近くで聞くとやば……」
鉄「胸に、こう……ドン!ってくるな!!」
小「う、うますぎない…!? 」
物間はと言うと、口を開けたまま固まっていたが……
物「む、無理……こんなの反則……! なんでA組はこんな宝物を普段から……!」
A組は得意げだ。
は少し恥ずかしそうに笑う。
そんな中、A組もB組も、男子も女子も、何となくを中心に集まってしまう。
気付けばの周りだけ、人だかり。
その光景を少し離れた場所で見ている相澤。
カップに入ったお茶を手に持ちながら、ふっと細い息を吐く。
相(……まったく。人気者だな)
でも、嫌そうではなくどこか誇らしげだった。