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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第47章 揺れる心、ほどける夜 ※微


ホークスは、抱きしめていた腕をゆっくり緩めた。
まるで無理やり自分を引き剥がすみたいに。

ホ「……ごめん。これ以上は……俺、無理かも」

声は震えているのに、言葉だけは決意で固めていた。

ホ「近くにいたら、まで曇らせる。やけん……」

ほんの一瞬だけ、指先が名残惜しそうにの頬を撫でた。

その微細な触れ方が、逆に残酷で。
たったそれだけで、どれだけ迷って、どれだけ踏ん張って、今その結論に辿り着いたかがわかってしまう。

ホークスは半歩だけ下がった。
たったそれだけの距離なのに、世界がすっと冷たく遠くなる。

ホ「……離れんと、止まれんくなる」

自分に言い聞かせるように。
後悔を噛み殺すように。
苦笑すら浮かべられないほどの顔で。

その瞬間、は胸を押さえた。

痛い。
息が吸えない。
離れたことにじゃない。
“離れようとしているホークスの覚悟”が、余計に。

離れたくないって思ったのは自分のはずなのに。
黙って耐えてきたのも自分のはずなのに。
どうして今、こんなに胸が締めつけられるのか。

ホークスはその苦しさに気づいたのか、気づいていないのか。
ただ、少しだけ視線を伏せて、囁くように言った。

ホ「大丈夫。……俺なら、ここからでも……ちゃんと見とるけん」

優しいのに。
優しいからこそ痛すぎるのに。

距離を取ったその半歩が、2人の心の距離とはまったく違うんだとわかってしまう。

ホークスは半歩離れたまま、視線を落とした。
その指に、赤い羽根がひとつ残っている。

本当は返すつもりだったのかもしれない。
返すことで、距離を保つつもりだったのかもしれない。

でも。

何度か躊躇するように羽根を指先で転がし——
ホークスは小さく息を吐いた。

そしてその羽根を、両手でそっと包むようにして差し出した。

ホ「……これさ」

声がかすかに震えていた。
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