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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第47章 揺れる心、ほどける夜 ※微


ホークスの腕に引き寄せられたは、息ができなくなるほど胸が詰まった。

体温が近い。
心臓の音が近い。
逃げ場なんてどこにもない。

その瞬間、ふわりと大きな羽根が広がった。
闇夜を覆うみたいに、の全身をそっと包み込む。

誰にも見せたくない。
誰にも触れさせたくない。
そんなホークスの本音が、羽根の奥に全部にじみ出ていた。

ホ「……もう、隠せん」

低く落ちる声は震えていた。

触れるだけのキスだった。
ほんの一瞬、そっと。

けれど、翼の内側に閉じ込められた世界は静かすぎて、甘すぎて、苦しすぎた。

唇を離した後目が合うと、今まで蓋をしていた気持ちが溢れ出す。

ホ「っ…!」

ホークスはの後頭部を抑え、思いっきり引き寄せまた唇を合わせた。

今度は深く、長く。
まるで、の全てを奪い取るみたいに。
全てをぶつけるみたいに。

「んっ…んんっ、はぁっ、ん…」

も必死にそれに応える。
涙を溜めながら、ホークスを受け止める。

離れたくない。
でも、離れなきゃいけない。
そんな矛盾だけが胸の奥でぶつかり合う。

唇を離したあと、ホークスは額をの額に寄せ、かすれる声で囁く。

ホ「……ごめん。………言いたいこと、いっぱいある。けど言ったら…もう戻れんくなる」

の喉が震え、掠れた声が零れる。

「……啓悟、やめて……そんなふうにされたら……」

ホ「わかってる。でも……触れたい」

ホークスの指が頬に触れる。
翼がさらに寄り添い、を外の世界から隠すように包み込む。

ホ「……お願い。ちょっとだけ、このまま」

弱くて、卑怯で、苦しい頼み方。

それでも羽根の温もりに、は抗えなかった。

胸元では、相澤のダイヤとホークスの羽根がまた触れ合い、かすかな音を立てる。

まるでの心を裂くみたいに。
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