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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第47章 揺れる心、ほどける夜 ※微


そしてヒーロービルボードチャートランキング発表当日。

は会場へ向かい、できる限り顔を合わせないよう、控え室の隅に身を潜めていた。

壇上に立つトップヒーローたちとは違い、自分は相部屋で、初対面のヒーローに挨拶を返しながら静かに時間を待つ。

「そろそろお時間です!」

スタッフの声がかかり、広い会場へと足を踏み入れる。

報道陣のフラッシュ、観客のざわめき。
胸が圧迫されるような空気の中、指定の席へと腰を下ろす。

10位から順に名前が呼ばれ——
リューキュウ、ヨロイムシャ、ウォッシュ、シンリンカムイ、クラスト、ミルコ、エッジショット、ベストジーニスト。

そして。

「2位!ウイングヒーロー、ホークス!」

「っ………」

その名が響いた瞬間、反射のように目がステージを探していた。

視界に入ったホークスの姿。
その一瞬で心臓が跳ね上がる。

1位エンデヴァーの名前も、拍手も遠い。
ただ、自分の鼓動だけがやけに大きく鳴っていた。

もう、忘れたと思っていたのに。
もう別の人の温度で、上書きされたと思っていたのに。

たった一目で、胸の奥に封じたはずの熱が、すべて蘇る。

そしてほんの一瞬ホークスと目が合った“気がした”。

「っ……」

他の人のコメントなんて耳に入らないくらい。
逃げたくなるのに、目が離せない。
気づけば心が、完全にホークスへと引き寄せられている。

4位のエッジショットが話している最中、ホークスがいつもの調子で口を開いた。

ホ「もっとヒーローらしいこと言ってくださいよ〜」

あぁ。この声だ。
の胸がまたぎゅっとなる。

軽くて掴めないのに、一度触れたら離れてくれない声。

ふと、エンデヴァーへマイクが渡る。

エ「若輩にこうも煽られた以上、多くは語らん」

姿勢を正し、静かに、力強く言い放つ。

エ「俺を、見ていてくれ」

「炎司さん…」

その言葉に、つい最近聞いた別の声が重なる。

------轟「いつか、選んで貰えるように…頑張るから。…見てて欲しい」

やっぱり親子だ。

呆気に取られる会場の中、ホークスだけが軽く、けれど確かなリズムで拍手した。
その音だけが、の胸に刺さるように響いた。
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