第47章 揺れる心、ほどける夜 ※微
11月も下旬にさしかかった頃。
寄るべがない壊理ちゃんは、個性のこともあるため暴走しないよう、養護施設ではなく雄英、教師寮の空き部屋で預かることになった。
そしてその夜、プッシーキャッツが雄英を訪れた。
「洸太くん!」
洸「!」
久しぶりの再会に、洸太は勢いよく駆け寄り、そのままに抱きついた。
抱き上げると、照れ隠しのようにマンダレイへ視線を逸らす。
マ「洸太ね、あれからに会いたいってうるさかったんだから」
洸「ちっ、ちげーし!ただ、心配で!」
「ふふ、ありがとう洸太くん!私も会えて嬉しいよ!」
抱っこしたまま、A組の寮に訪れた。
今回の訪問は、活動再開の挨拶に来たようだった。
どうやら、全く活動していないにも関わらず、ヒーロービルボードチャートの順位が411位なのは支持率がとても高かったかららしい。
待ってくれている人がいる、これが活動再開の理由だった。
「ヒーロービルボードチャート…かぁ…」
ピ「そういえばはとても高かったにゃん!まだデビューしてそんなに経ってないのにどゆことって感じにゃん!」
芦「そういえばまだ発表されてなかったもんね」
尾「オールマイトの居ないビルボードチャートかぁ…」
葉「先生、何位なんだろうね!?」
(そういえば招集かかってたなぁ…)
雄英教師としての任務が優先されるため、事件解決数も社会貢献度も低い。
だから、呼ばれるとは思っていなかった。
……それよりも。
間違いなく上位にランクインする“あの人”に会うことになる。
あれから時間が経ったせいか、あの時の熱は、別の温度に上書きされつつある。
でも、あの赤い羽根だけは、どうしても捨てられなかった。
はそっとポケットに手を入れ、ぎゅっと、羽根を握りしめた。
(……会うのかな)
胸の奥が、ずきりと疼いた。