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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第46章 抑えきれない想い、残った温もり ※


少し考え込み、やがて穏やかに微笑んだ。

校「いつもの病院へ血液を送ろう。念のため検査してもらう。オールフォーワンの言葉の真意は、まだ分からないけれど、もし本当に個性へ何らかの変化が起きているなら、検査で何か見えてくるかもしれない」

は静かに頷いた。

「はい」

校「病院へはこちらから連絡しておくよ。血液だけ、いつものように準備してくれるかい?」

「はい」

軽く頭を下げ、校長室を後にする。

部屋へ戻ると、慣れた手つきで採血の準備を始めた。

この病院にしか血液は提供しない。
幼い頃から、ずっとそう決められていた。

細い針を腕へ刺す。
赤い雫が静かに採血管へ溜まっていく。

何度も繰り返してきた作業。

だからこそ、特別な感情はなかった。

採血を終え、丁寧に封をする。

その時だった。
スマートフォンが小さく震える。

画面を見て、すぐに通話へ切り替えた。

「もしもし」

校『病院には話をしておいたよ。検査の依頼も済ませた。血液が届き次第、すぐ調べてくれるそうだ』

「ありがとうございます」

通話を終え、静かな部屋へ視線を戻す。

手の中には、小さな採血管。

その赤い色をぼんやり眺める。

そして、また胸の奥が小さく脈打った。

「…また」

胸へ手を当てる。

不安。

なのに。

怖くない。

むしろ、誰かがそっと背中を支えてくれているような。
そんな、不思議な温もりだけが残っていた。

(悪い感じは……全然しない)

その時のは、まだ知る由もなかった。
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