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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第46章 抑えきれない想い、残った温もり ※


数分後、扉が開く。

校「わざわざすまないね、こっちへ」

部屋へ入ってきたのは、一人の男子生徒だった。

土埃が付き、腕や頬には擦り傷。
所々に血も滲んでいる。

「…人使?」

心「先生……?」

少し照れくさそうに笑う。

「ふふ、こんなギリギリの時間まで消太さんにしごかれたの?」

心操は慌てて首を振った。

心「ち、違います!自主練してて…」

その言葉を聞いた瞬間。
は少しだけ驚いたように目を見開き、すぐに嬉しそうに微笑んだ。

「…そっか、こんな遅くまで、頑張ってるんだね」

ゆっくりと心操の前へ歩み寄る。

その傷へ、そっと手を添えた。
淡い光が静かに溢れ、傷が少しずつ塞がっていく。

心操はその様子を見つめながら、小さく笑った。

心「…俺、頑張ります。だから…待っててください」

その真っ直ぐな瞳に、も優しく笑い返す。

「うん。人使なら、きっと立派なヒーローになれるよ。ヒーロー科で待ってるからね」

心操は少しだけ照れくさそうに笑う。

心(…そういう意味じゃないんだけど)

心の中でだけ呟いて。
その想いは胸の奥へしまい込む。

治りきった腕を見つめ、嬉しそうに握ったり開いたりする。

心「ありがとうございます。…先生って、やっぱり優しくて、あったかいですね」

「ありがとう。でも、怪我はほどほどにね?」

心「はい」

返事をし、心操は校長室を後にした。

静かになった部屋で、校長が口を開く。

校長「…どうだった?」

は自分の手を見つめる。
少し考えてから、小さく首を横に振った。

「…うーん。特別、力が強くなった感じはしませんでした。やっぱり……気のせいなんでしょうか」

校長は静かに息を吐く。

校「いや、君の勘は案外馬鹿にできない」
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