第46章 抑えきれない想い、残った温もり ※
数日後。
再び校長室へ呼ばれたが扉を開くと、そこには校長だけではなく、オールマイトと緑谷の姿もあった。
「あれ?」
オ「やぁ、くん」
校「以前話した時にも2人は居たからね、ちゃんと話しておくべきだと思ったのさ!」
は小さく頷き、ソファへ腰を下ろす。
机の上には、1枚の検査結果。
静かな空気の中、校長が口を開いた。
校「…結果が届いた。結論から言うと…異常はなかったのさ!」
沈黙。
緑谷が思わず顔を上げる。
緑「……え?」
校「個性因子にも変化はない。血液にも変化は見られない。普段と何一つ変わらないという結果だった」
オールマイトは腕を組み、小さく唸る。
オ「……うむ。となると……。ワンフォーオールとの因果関係も、今のところ確認はできないということだね」
校長も静かに頷く。
校「そういうことになる。オールフォーワンが言っていた”愛によって力は増す”という言葉。あの真意も、まだ分からないままだ」
緑谷は申し訳なさそうに俯く。
緑「ごめんねちゃん…せっかく…。大丈夫なの?」
「悪い感じもしないし、痛くも苦しくもない。だから、そんな顔しないで?」
緑谷は少しだけ安心したように笑った。
それでも、3人の表情から疑問が消えることはなかった。
結局、何も分からなかった。
の違和感も。
緑谷のへの衝動との関係も。
校「君の話した違和感が気になるところではあるけれど…少なくとも、検査で分かる範囲では何も見つからなかった。もし変化があれば、すぐ教えて」
「…はい」
深く頭を下げる。
校長室を出て、廊下を歩く。
窓の外では、風が木々を揺らしていた。
異常なし。
それなら、きっと大丈夫。
胸の奥には、言葉にできない温もりだけが、静かに息づいていた。