• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第46章 抑えきれない想い、残った温もり ※


数日後。

再び校長室へ呼ばれたが扉を開くと、そこには校長だけではなく、オールマイトと緑谷の姿もあった。

「あれ?」

オ「やぁ、くん」

校「以前話した時にも2人は居たからね、ちゃんと話しておくべきだと思ったのさ!」

は小さく頷き、ソファへ腰を下ろす。

机の上には、1枚の検査結果。
静かな空気の中、校長が口を開いた。

校「…結果が届いた。結論から言うと…異常はなかったのさ!」

沈黙。
緑谷が思わず顔を上げる。

緑「……え?」

校「個性因子にも変化はない。血液にも変化は見られない。普段と何一つ変わらないという結果だった」

オールマイトは腕を組み、小さく唸る。

オ「……うむ。となると……。ワンフォーオールとの因果関係も、今のところ確認はできないということだね」

校長も静かに頷く。

校「そういうことになる。オールフォーワンが言っていた”愛によって力は増す”という言葉。あの真意も、まだ分からないままだ」

緑谷は申し訳なさそうに俯く。

緑「ごめんねちゃん…せっかく…。大丈夫なの?」

「悪い感じもしないし、痛くも苦しくもない。だから、そんな顔しないで?」

緑谷は少しだけ安心したように笑った。

それでも、3人の表情から疑問が消えることはなかった。

結局、何も分からなかった。

の違和感も。
緑谷のへの衝動との関係も。

校「君の話した違和感が気になるところではあるけれど…少なくとも、検査で分かる範囲では何も見つからなかった。もし変化があれば、すぐ教えて」

「…はい」

深く頭を下げる。

校長室を出て、廊下を歩く。
窓の外では、風が木々を揺らしていた。

異常なし。

それなら、きっと大丈夫。

胸の奥には、言葉にできない温もりだけが、静かに息づいていた。
/ 740ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp