• 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ

【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第46章 抑えきれない想い、残った温もり ※


コンコン、とノックをして校長室へ入る。

「失礼します」

校「おや、どうしたんだい?」

いつもの穏やかな笑顔。

けれど、その優しい声を聞いた瞬間、は少しだけ言葉に詰まった。

さっきの出来事を、そのまま口にするのはやはり照れくさい。

視線を泳がせ、小さく息を吸う。

「実は……あの……前に話していた、出久の……」

そこまで聞いた校長は、はっと目を見開いた。

すぐに全てを察したように、小さく頷く。

校「うん、そっか」

静かな返事。

校「それで、何か変化があったのかい?」

はゆっくり胸へ手を当てる。

「それが……、何か変なんです。言っていた…、個性が強くなった…そういう感じとも違う気がして。でも、胸の奥に何かがあるような……。そんな感覚なんです。自分でも上手く説明できなくて……」

校長は腕を組み、静かに考え込む。
そして、ぽつりと呟いた。

校長「オールフォーワンが言っていた、"愛によって力は増す"。……あの言葉の通りなら、個性そのものが強くなるのかとも思っていたが。でも、君の話を聞く限り、そういう変化ではなさそうだね」

「はい…多分。力が強くなった、というより……違和感だけが残っている感じで」

校長は一度頷いた。

校長「個性は使ってみたかい?」

「あ……」

は目を逸らし、少しだけ頬を赤くする。

「い、いえ……。あの……起きて、そのまま校長先生のところへ来たので……」

校「そうか」

優しく笑う。

校「それなら一度試してみよう」

校長は机の受話器を手に取り、内線を繋ぐ。

校「もしもし、リカバリーガール。少し怪我をした生徒がいたら、一人こちらへお願いしたいのさ!いるかな?」
/ 740ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp