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【ヒロアカ】愛と癒しの代償【R18】

第46章 抑えきれない想い、残った温もり ※


着替えを済ませる。
もうすぐ消灯時間だった。

部屋を出ようとした緑谷が、ふと立ち止まる。

緑「あの…ちゃん」

振り返り、少しだけ照れくさそうに笑った。

緑「前にも言ったけど…今回のも、衝動だけじゃなくて、僕の想いもある。だから…その…、知っていて欲しい」

真剣な眼差し。

「っ…」

緑「…ありがとう、ちゃん。そして、ごめんね」

緑谷は最後まで謝りながら部屋を出ていった。

扉が閉まり、部屋には静けさが戻った。

「……」

一人になると、自然と息が漏れる。

緑谷の想い。
はっきりとは口にしていないけれど、ちゃんと伝わった。

その時、また胸の奥が脈打つ。

「……また」

胸へ手を当てる。
違和感。

痛みではない。
熱でもない。
個性が暴走しているわけでもない。

それなのに、昨日までとは何かが違う。
まるで胸の奥に、小さな灯がともったような。

それが何なのかは分からない。

けれど、気のせいと片付けるにはあまりにもはっきりと感じてしまう。

「…校長先生のとこ、行かなきゃ」

独り言のように呟く。

もし何か変化が起きているのなら、自分一人で抱え込むわけにはいかない。

上着を羽織り、部屋を出る。
廊下を歩きながらも、胸の違和感は消えなかった。

むしろ、歩くたびにそこに”何か”があるような、不思議な感覚だけが静かに残り続けていた。
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