第46章 抑えきれない想い、残った温もり ※
「なんだろう……」
首を傾げた、その時。
緑「……ちゃん?」
掠れた声が聞こえた。
振り向くと、緑谷がゆっくりと目を開けていた。
目が合う。
ほんの数秒。
昨夜の記憶が一気に蘇ったのだろう。
緑「……っ!!」
みるみるうちに顔が赤く染まっていく。
緑谷は勢いよく身体を起こした。
緑「ぼ、ぼぼ、僕っ……!」
言葉にならない。
頭を抱え、耳まで真っ赤になりながら俯く。
緑「ご、ごめんなさい!!」
勢いよく頭を下げる。
緑「その………体……………あの…大丈夫…?僕、自分で止めようとしたのに……止められなくて……。結構…というかかなり……無理、させちゃったよね………?」
震える声。
昨夜とはまるで別人だった。
はその様子を見て、くすりと笑う。
「ふふ、いつもの出久だ」
その一言に、緑谷はきょとんと顔を上げる。
は優しく微笑みながら続けた。
「謝らなくていいよ。いいよって言ったの私だし。それに…」
は緑谷
「出久は優しかったよ」
その言葉に、緑谷は目を見開く。
胸の奥が、じんわりと熱くなった。
昨夜、自分を支えてくれたのも。
今、自分を安心させてくれるのも。
目の前の人だった。
あぁ、やっぱり。
大好きだ。
が。
たまらなく。
大好きだ。