第13章 ちゃんと言っとけ【相澤消太】
また別の日
職員室で同僚の先生が声をかけてくる。
教員A「 先生
今度一緒に飲みに行きません?
ちょっと相談したいことがあって....」
相澤先生の視線が
一瞬こちらを向いた気がした。
何気なくそのまま会話を続けていると
先生がふと書類を置いて
低い声でぽつりと呟いた。
相澤「相談ごとは、俺じゃダメなのか?」
驚いて顔を向けると
先生は視線を合わせず
机の上のペンを指で転がしていた。
でも、その言葉が胸に強く響いて
心臓が跳ねた。
一一先生
私のこと気にしてくれてるの...?
気づけば、先生の何気ない言葉や仕草に
一喜一憂するようになっていた。
そして、少しずつ
先生の無愛想な態度の裏に隠れた優しさや
不器用さに触れるたびに
もっと知りたい
近づきたい
そんな気持ちが積もっていった。