第13章 ちゃんと言っとけ【相澤消太】
「あ、先生、これ拭きます!」
慌ててティッシュを取り出し
濡れた部分を押さえようと
手を伸ばした瞬間
先生の手に触れてしまった。
「あっ...ごめんなさい…..!」
思わず顔を上げると
先生の視線がすぐそこにあって。
息を呑む。
いつもより少し近い距離で見つめられて
思わず目を逸らそうとするとーー
相澤「お前、落ち着け。」
低い声でそう言われて
頬が熱くなるのを感じた。
その時
先生の指が自分の手に触れて
軽くティッシュを持たせてくる。
相澤「...ありがとな。」
ほんの少しの笑みが
彼の口元に浮かんでいた。
それだけで胸がいっぱいになって
嬉しくてどうしようもなくなる。