第1章 ごめんなさいから始まる物語

「ごめんなさい」

それは私の最期の言葉だった。

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すべてを捨てた私に、未来などない。

私は人生に絶望し、気づいたら雑居ビルの屋上に立っていた。

もう、苦しまなくていい。
もう、悩まなくていい。

その事実が何よりも魅力的に思え、迷わず足を一歩、踏み出した。