第2章 二度目の新生活
案内された部屋で今日はゆっくり休めと言われたけど、本は重くなるから2冊しか持ってきてないし……。
ちょっと教団の中を歩き回ってみようか。
そう思って部屋を出たものの
ここ広すぎて迷ってしまった。
「どこなんだここ……。」
「迷子ですか。」
その声に振り返ると10歳ぐらいで白い髪の可愛い女の子がいた。
怪我してるのか頭に包帯巻いてるし、口の端も少し切れてて痛々しい。
「どこに行きたいんですか。案内しますよ。」
「あ、うん。ありがとう。図書室とかあれば行きたいの。」
「図書室、ですか。こっちです。」
ちょっと嫌そうな顔をしたけど案内してくれるみたい。
図書室遠いのかな、と思ったけど割と近くにあって、中に入ると男性が数人と、また怪我してる女の子がいた。
いやこんな子供達が怪我するってどんなとこなんだよここ。
「君が新しく入るって人か。俺はリーバー・ウェンハム。ここの班長だ、よろしくな。……ところで何でお前がここに来るんだ。メルク=C=ルベリエ。」
「この方が迷子になってたから案内しただけですが、何か問題でも?」
うわぁ、険悪…………·。