第4章 揺れ動く
新しいエクソシストがいる談話室へマービンと向かう。
道中も一言も喋らず気まずいまま談話室へ着いた。中には赤い髪の少年と小柄の老人。この2人が新しいエクソシスト、一緒に来たんだから知り合いとかなんだろうけど祖父と孫なんだろうか。
少年の方が私を見てストライクと叫び手を握ってきた。
「めっちゃ美人さー!モロタイプー!俺ラビな!お姉さんも
名前教えてさー!」
「ティア・ミックです。初めましてラビ。」
「名前も可愛いさー!」
うーん、好みな顔立ちの美形くんに言い寄られるのは案外悪い気はしないな。でも仕事が進まないから切り上げさせよう。
「口説くのはお仕事以外の時間の時に、ね?マービンはそちらのご老人の武器宜しく。」
「あ、ああ……。」
でも、なんだか不思議。どこか懐かしいような、この子とは昔どこかであったことがあるような気がする。
前世が恋人だったり、なんてね。