第3章 社畜は嫌
【ジョニーside】
「…なぁ、ティアは恋人とかいねえのか?」
珍しくマービンがティアのことを聞いてきて少し驚いた。なんかあんまりティアと関わらなさそうにしてたのに、心境の変化でもあったのかな。
「もしかしてティアのこと気になってるの?」
そんなんじゃ、っては言ってるけど、表情でティアの事好きになってるんだなってすぐに分かる。
「ティア美人だもんなぁ。俺もティアに告白してえけど、振られる未来しか見えない…。」
「中央庁の科学班の奴がここに視察に来た時にティアに一目惚れしたとかで、結構な頻度で求婚の手紙送ってくるんだよ。最初はしつこいなぁって笑ってゴミ箱に捨ててたティアも今は真顔で焼却炉に捨てるぐらいになってるんだよね笑」
「あんま恋人とか居そうな感じしねえよな。………あ、でもそいつが直接的求婚しに来た時に故郷に婚約者がいるって言ってたな。それでもまだ求婚してきてるみたいだけど。」
「やっぱりいるよな……あんな美人だし……」
ちょっと落ち込んだような様子のマービンにタップと顔を見合せた。これ本気でティアの事好きになってるなぁ。
同僚として応援はしてやりたいけど、こういうのどう手助けしたらいいんだろ……。ティアにマービンのいい所話しまくるとか…?
いや、ティアにしつこいって怒られるかも…。