第3章 社畜は嫌
自分の仕事をやりつつ、ほぼ同い年の新入りのサポートに回ったりとか目まぐるしい日々を送る中、あっという間に4年が経っていた。
たまの休暇にジジと酒を飲み交わすの結構楽しかったんだけど、上と喧嘩したとかでジジがアジア支部に飛ばされてしまった。
ジジとは父娘のような感覚だったから少し寂しい気持ちもありつつ、ジジの代わりに本部に来る奴に引き継ぎをしなきゃいけないから仕事の合間になんとか引き継ぎを終わらせた。
「南米支部から来ましたマービン・ハスキンっす。よろしく。」
「班長補佐のティア・ミックです。これから新しい科学班の一員としてよろしくお願いします。」
挨拶にと差し出した手をスルーしてロブに引き継ぎの事を尋ねていた。
ちょっとムカつきながらもその手を引っこめる。
まあ、前髪で顔の半分を隠して無精髭を生やすマービン・ハスキンはクロスさんみたいに胡散臭いし、今ので性格はよくわかったから仕事以外では極力関わらないようにしとこ。