第13章 ハッピーバレンタイン
抱きしめられた腕の中で
子供みたいに泣きじゃくる私を
康二は落ちつくまでずっと
ただ静かに抱きしめてくれて
私が落ち着くのを待って
ゆっくりと話し始める…
「まずは…
嫌な気持ちにさせたんはごめんな…
でもほんまに誤解やねん…
話したいことあるって
呼び出されたけど
お互いアイドルやし人目につくから
車に乗せただけやねん…
告白…はされたけど…
ちゃんと断ったんやで?
好きな人がいますって…」
「はい、ここ大事なとこやから
もう1回言うで?
俺には好きな人がいます!!
はい、誰のことでしょう?」
そう笑って言いながら
優しい目が私の顔を覗き込む…
「私…でしょうか…?」
そう遠慮気味に答えた私に
「すごいやん、正解!」
そう言って康二は
私の頭をわしゃわしゃと撫でた…
そうだった…
いつだ
まっすぐ過ぎるくらいまっすぐで
自分に嘘をつけない康二が
浮気なんてするわけないのに…
「疑ってごめんね…」
なんて申し訳なくて下を向く私に
康二はニンマリと笑って
「ええよ…そんなん…
不安にさせたお詫びに
今日はご飯俺が作ります!
後お風呂も一緒に入って…
後お布団からに入ってからは
あれやこれや朝までコースで…」
そんなとんでもないことを
言い出した…汗