第13章 ハッピーバレンタイン
「わがままだって分かってる…
それでも待ってて欲しい…」
そう言った蓮の手が
微かに震えてて
その手をギュッと握りしめると
「好きだ…」
そんなまっすぐ過ぎる
言葉を遠慮気味に吐き出す
そんな蓮を見てたら
胸が苦しくなって
ただただ
蓮の不安を取り払ってあげたくて
「ごめんね…?
私も蓮のこと大好きだよ…」
そう言って
髪を撫でると
蓮の手が頬に触れて
またゆっくりと唇が近付く…
さっきとは違う
お互いの気持ちを確認するように
優しく触れる唇に
お互いの熱が混じり合って
空気が甘くとろけ出す…
ただただこの甘い体温を
離れている間もずっと覚えていたくて
"大好きだよ…"
そう何度も何度も囁いた…
〜END〜