第13章 ハッピーバレンタイン
なんてことを口にしたんだ…汗
そう後悔しても時すでに遅しで
返事が怖くて
抱きしめられままの腕の中
"ごめんなさい"
そう言おうとした瞬間
「じゃあ…
もう我慢しなくていいよね…?」
そんな声がして
私を抱きしめていた阿部ちゃんの腕に
ぎゅっと力が入る…
「阿部ちゃん…?」
そう驚いて名前を呼ぶと
腕を掴まれ
壁際に背中を押しつけられて
逃げ場のない私の目の前に
阿部ちゃんの顔が近付く…
恥ずかしくて目を逸らそうとすると
「ダメだよ…
もう絶対逃さないからね?
〇〇の気持ちがわかるまで
ずっと我慢してきたんだから…」
そんな言葉と一緒にメガネを外し
綺麗な阿部ちゃんの顔が目の前に
近付いてくる
ゆっくりと触れた唇から
阿部ちゃんの熱が伝わって
その優しい感触に
気を抜くと
突然唇を割って侵入する舌に
苦しいぐらい身体中が
甘く痺れだす
立っていられなくて
ずるずると座り込もうとする私の腰を
阿部ちゃんの手が掴んで
耳元で囁かれる
「俺も大好きだよ…?
〇〇のことが気になって
勉強も手につかなくなるぐらい
こんなに俺をダメにしたんだら…
ちゃんと責任とってね?
今日は帰さないから…」
そんな甘すぎる声とは裏腹に
オオカミすぎる阿部ちゃんの魅力に
溺れ死にそうになりながら
甘いバレンタインに
酔いしれました
〜END〜