お掃除係は生き方を決めている【進撃の巨人】【リヴァイ】
第3章 壁外調査が終わったら
(とりあえず信煙弾は打ったけど……あの奇行種、とんでもなく足が早い)
座学の授業を思い出す
「長距離索敵陣形はできるだけ巨人を回避することを目的としてる───」
「でも、有効なのは通常種に対してだけで、行動が予測できない奇行種の場合戦闘は避けられないだろう」
(仮に逃げ切れたとして、これ以上陣形内に侵入を許したら別の新兵が巨人に遭遇してしまう…)
迷ってる間にも奇行種は着実に距離を詰めてくる
ふと、目の前に僅かながら木が数本生えてるのが見えた
(あそこで、木を利用して仕留めるしかない……私なら、できるだろ!)
メアリは覚悟を固めた
馬を離れた木に繋いで、周りがよく見渡せる木の枝に乗る
ここで巨人が走ってくるのを待つ
(あと15秒くらいでここまでくるな……)
巨人が目の前まで来た
(今だ!!)
手を伸ばして掴もうとしてきた巨人の腕をよけその腕に乗る、その腕から反対側の木の枝まで立体機動で飛び移る
(スピードが勝負だ、今なら後ろがガラ空き!!)
枝に着地したあと、素早く巨人の首を取る。
(いけ!!!!)
メアリはうなじを削ぎ上げ、巨人は勢いよく倒れた