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月の祈り

第1章 目覚め


朝食を食べ終わった後、私たちは再びテーブルを囲んで座った。カイトが静かに私たちを見渡しながら、話し始める。

「今日から『念』を教える。」

カイトの声はいつもと違って、どこか真剣さを感じさせるものだった。

「念…?」

パイロが小さく呟くと、カイトは頷きながら言葉を続ける。

「念とは、自分自身のオーラ、所謂生命エネルギーを自在に操る力のことだ。どんな生物もオーラを持っている。しかし、それを使いこなせる念能力者はごくわずかだ。」

カイトは私たちの目をじっと見つめ、続ける。

「修行次第では誰にでも習得が可能だが、念には非常に強い力があるため、悪用される危険もある。だからこそ、念の存在は一般人には秘匿されているんだ。」

カイトは少し考えるように話し、そしてまた私たちを見つめた。

「ただし、ハンターには相応の強さが求められるから、念の習得は必須だ。」

カイトはここで一旦言葉を切り、私たちに強調するように言った。

私たちがこれから進む道には、どれほどの覚悟が必要なのかを、カイトは端的に伝えていた。

「オーラの溢れ出す穴、『精孔』を開いた状態にすることで、念能力に覚醒する。目の精孔も開くから、オーラが見えるようになる。」

カイトはさらに詳しく説明を続ける。

「精孔を開くには方法が二つある。一つは、『ゆっくり開く』方法。もう一つは、『無理やり開く』方法だ。」

カイトは一旦黙って、私たちの反応を待った。

「俺と約束した期間は1年だ。だから、お前達にはあと8ヶ月しかない。」

カイトは厳しい顔をして言った。

「今回は、『無理やり開く』方法を選ぶ。」

「無理やり…?」

私は思わず呟いてしまった。無理やりという言葉には、少し怖い響きがあったからだ。

「無理やり開く方法は、非能力者にオーラをぶつけることで強制的に精孔を解放させる。この方法は非常に危険であり、場合によっては死もありえる。」

カイトは冷静に説明し、私たちの顔を見て確認するように言った。

「…覚悟はいいか?」

カイトの問いに、私は深呼吸をしてから、しっかりと頷いた。

「……はい。」

パイロも私と同じように、少し躊躇った後、静かに頷いた。

この修行がどれほど厳しく、危険を伴うものだとしても、私たちには逃げられない。何があろうとも、この道を進むしかない。

「よし、始めるぞ。」
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