第1章 目覚め
「次は解体だ。」
カイトはナイフを取り出し、ウサギの皮を剥ぎ方を見せる。
「まずは皮を剥ぐ。無駄に傷をつけないように慎重にな。」
私はその様子をじっと見つめながら、自分もナイフを手に取る。
「……やってみる。」
私は震える手でナイフを握り、カイトに教わった通りに皮を剥いでいく。
血生臭い.....。
「最初はゆっくりでいい。焦るな。」
カイトの声が落ち着きを取り戻させてくれた。
時間はかかったが、なんとか皮を剥ぐことができた。
「次に肉を切り分ける。食べられる部分とそうでない部分をしっかり見極めろ。」
カイトは丁寧に肉を切り分けながら、食べられない内臓や不要な部位を取り除いていく。
「これはレバーだ」
カイトがニヤリと笑い、からかうように私に見せる。
「ちゃんと食べるからっ!!やめてよもう!」
慌てる私を他所に、パイロとカイトはクスクスと笑っている。
「保存方法だが、これは燻製にするのが一番。」
カイトは木の枝を組んで即席の燻製台を作り、火の上に肉を吊るした。
「こうすることで、肉は長持ちする。狩った獲物をすぐに食べるんじゃなく、保存する技術を身につけろ。」
私はカイトの言葉を胸に刻みながら、焚き火の煙に燻される肉をじっと見つめた。
こうして、私とパイロは食料調達を学んだ。
弓矢はまだまだ未熟だったが、罠や解体の知識を得ることで、少しずつ生きる力がついてきた。