第1章 目覚め
その日の夜、私たちは3人で夕食をとっていた。
少し肌寒い時期の晩、カイトが作ってくれた温かなスープが体を温める。
私はスープを一口すする手を止め、気になっていたことをカイトに尋ねた。
あ
「カイト、ハンターって何?」
カイトは少し驚いたような顔をしたが、すぐに答えてくれた。
「ハンターは...、世界中に散らばる財宝や秘宝、珍品、珍獣…『未知』への挑戦に命をかける職業だ。それ以外にも、ブラックリストハンターって言って、賞金首を狙うハンターもいる。」
「じゃあ、ハンターって強いの?」
「あぁ。プロハンターとなれば、精神的にも肉体的にも強くならんと務まらんからな。」
その言葉を聞いて、私はしばらく考え込む。
「カイト、私もハンターになりたい。」
カイトは驚いた表情で私を見た。その目に少し戸惑いが見えた。
「は……?」
私はその目を真っ直ぐに見つめて言った。
「パイロの村を襲った人達を捕まえたい。それに、カイトが言う『未知への挑戦』が、私自身のことも知る手がかりになる気がする。…だから、修行させて欲しい。」
カイトが黙って私を見つめていると、パイロが驚いた顔で私を見た。
「ヒツキ…?」
彼の声には心配の色が浮かんでいた。
「それは無理だ。」
カイトは難しそうな表情で言った。
「え...?」
「俺は師匠なんて柄じゃないし、まだ俺の先生の最終試練も終わってない。ここをすぐにでも離れないといけないんだ。」
その言葉に、私は少し落ち込んだ。でも、まだ諦めるわけにはいかない。
「お願い、カイト。私、絶対にハンターになりたいの!!」
カイトは深いため息をつき、しばらく黙って考え込んでいた。そして、ようやく口を開いた。
「……1年だけだ。」
私は目を輝かせて喜んだ。
「本当に?ありがとう、カイト!」
カイトは小さく笑って、「だが、地獄だぞ。」と続けた。
私は元気よく頷いたが、横でパイロが少し複雑な顔をしていた。