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【ヒロアカ】アナタのトリコ【R18】

第4章 episode4



「いらっしゃい。」

『こんばんは』



ジェントルのような風貌のマスターがいつものようにグラスを拭きながらお出迎え。



「久しぶりなんじゃない?」

『ですね。最近仕事忙しかったんで。』

「そーかそーか。いつものでいいかい?」

『はい。』



最近の出来事なんかを話しながらマスターが私の好きなカクテルを作ってくれる。


ここ、混まなくて落ち着いたお店で居心地いいんだよね。

友達も誰も連れてきたことない。



「ほんとミス キットはどんどん綺麗になっていくね」

『やめてくださいよ。そんなことないです』

「こんな綺麗なのに色恋はなんもないんか?」

『色恋…ねぇ…』



そう言ってはぐらかしながらタバコに火をつける。



「ほんっと、タバコが良く似合うよ」

『それ褒めてます?』



明日は休みだからとことん飲もうと決めている。
忘れたいこともあるしね。



「そういえば最近常連さんが増えてね。」

『へー。』

「俺みたいにイケてる兄ちゃんなんだよ」

『じゃあ相当イケてますね』

「ツッコンでくれよそこは。」



ケラケラと笑いながらマスターと飲む酒は本当に美味しい。
てかマスターが作る酒がうまい。



マスターが選曲したジャズとこの店内の雰囲気が
私を非日常へと誘ってくれて、日頃のストレスとか嫌なことを忘れさせてくれる。



半年前にヴィランを退治してる時にこのお店が目に入って気になって入ってみたら大当たりだった。



これを先輩たちに話したら怒られそうだし、うるさくなるのが嫌なので誰も誘ってない。
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