第4章 episode4
「きゃーーーー!!!!」
パトロールを終えて自宅に向かう途中に叫び声が聞こえた。
自慢の脚と目と鼻で場所を特定し、救助に急ぐ。
路地裏で若い女性が数人の男に囲まれて居た。
『お兄さん達何してるの??』
「あぁ??ってもうひとり美人はっけーん」
『その子離してあげてくれない?私が全員相手してあげるから』
「はははっ!随分気前のいい姉ちゃんだな」
男たちは女の子を解放し、気持ち悪い視線を私に向けながらゾロゾロと歩いてくる。
狭い路地は動きやくすて好き。
私の瞳で全員を捕え、虜にさせる。
そして私に触れようとしてきた男を筆頭に俊敏な動きで捕縛し、警察に連絡を入れた。
この程度のチンピラは力を使わなくとも猫パンチくらいで何とかなる。
冗談。
ちょっと今回の男たちは私の魅惑が掛かっているのにも関わらず少し力が強かったので危うくキャットフードに手を出しそうだった。
ほんと、男ってアホな生き物。
私もだけど。
ヒーロースーツを置きに一旦家に帰り、そのままよく行くBARに足を運んだ。