第8章 告白
彼は何も言わずに、隠したその手を噛んだ。
そこまで強く噛まれていないが、八重歯が刺さっていて少し痛い。
そのまま指を口に含むと、舌が膣口を撫でる。
その感覚に腰が跳ねた。
今はこういうことをしたくなくて何度も嫌だと言うが、膝裏にあった手は私の手を退け、膣口に宛てがい、舌が陰核に移動しかぶりつくように吸われる。
吸いながら舌で激しく刺激されて、溢れた愛液が彼の指をナカへと誘う。
感じてしまうソコに指を這わせて陰核を刺激されると、すぐに潮を吹き達してしまった。
「やだって言ったのに…。」
涙が溢れる目を腕で覆い隠す。
私から溢れたものを布団カバーで拭くとそれを放り投げ、私の腕を掴んでベッドに固定した。
「あないなこと言ってごめん。ちょっと確認したかっただけなんや。だから、泣かんで?」
謝るくらいならあんなこと聞かないで…とは言えずに、濡れた目で睨む。
目を逸らして、小此木さんとはどういう関係なの…とボソボソ呟いた為、聞き返されてしまった。
「私は宗四郎さんとしかあんなことしたことないのに……それなのに…宗四郎さんの方こそ、小此木さんと随分仲が良さそうですよね。」
「なに言うてるん、小此木ちゃんはただの部下や。まあ認めてはいるけどな。君とはちゃう、僕はもう君としかこんなことせぇへん。」
その言葉に何も返さずにそっぽを向いたままでいると、こっち向いてやと頬や耳、首筋に口付けていく。
それに身体が反応しながらも、声も演技じゃないと拗ねて呟く。
「ん、ごめん。美影は演技なんてせぇへんよな。」
頭を撫でながら髪に何度もキスをされる。
今も嫌だって言ったのにやめてくれなかったとまた呟いた。
「うん、そうやな、ごめん。怒っとるのが可愛くてしてもうた。」
「許さない。」
睨めば、えぇ許してやと頬を擦り寄せてくる。